定義如来(定義道)2
定義如来のつづきになります。
バス停は「込」ですが、実際は「籠」です。
これは、この付近の田畑からたくさんの矢の根が見つかり、激しい戦いが行われた跡であるこが伝えられている。
矢を籠めたところ・・・つまり矢籠ですね。
また、瀧の上の壇の原という地名が本にあるのですが、48号線沿いの「熊ヶ根」に「壇の原」があります。
どう考えても、源平合戦の壇の浦を想起します。 それにあやかった地名でしょう。
大原よ・・・・
定義道を徒歩で参詣したわけですから当然旅籠が必要になります。
西方寺の門前には四軒の旅館があり、いずれも早坂と称しやはり、貞能公の従臣達の子孫なのです。
現在は昼食の休憩や又法事などにも利用されています。
ちょっと定義の話からそれますが、この定義如来も奥深い山の中にあるのですが、この奥に定義温泉そして
この庚申待だが、地元では「おかね様」と呼んでいます。
現在は簡略化向きもありますが、流れは次の通りです。
講に参加している組織は以前は十二軒のようでしたが、現在は十軒も無いのでは?庚申の日は、年に6回になりますが、
現在は12月2日前後の一回だけです。集合は持ち回りで家を変えます。
参加者は家族全員でしたが、戦後は夫婦での出席になったようです。
軸は、猿田彦神(北谷地は三猿) 掛け軸は、その日の夜の内に次回の家に届けるそうです。
供物と料理については昔から女衆が従ったが、
現在包丁入れと言って男衆がする。 しかし、地区にもよるのだろうが、女が準備しているようだ。
●お酒一升、盛飯、なんばん漬、里芋、白和え、(精進料理)
●勤行(ごんぎょう)仏教用語で作法(お勤め)ですね。=合掌して拝む(昔は神主を呼んでいた)
食事のご飯は、大型のお椀で盛り飯にしその高さは10センチ~15センチに盛って食事をします。
もし食べない人は同型のお椀で三杯の酒を飲まされます。
飯や酒を少しでも残すような時は生大根を三本食べさせられる掟になっています。
どうも最近は、罰ゲームの様な掟は無いようですね。
家人に聞いたのですが、お参りの時はとろろを食べてはいけないそうです。
それは、とろろは神様の食べ物であるとし、食べると火事になると伝えられています。
この行事は仙台市西部の折立に住む旧家の同僚も、ご飯を山盛りに盛っている行事を小さい頃に見たことがある
と言っておりましたが、
現在は行われていないようです。
他にも地区によって講が、色々あるのですが、主なものを上げますと●古峯講【ふるみねこう】
(男)代表者が古峯神社に参拝します。
古峯神社(栃木県)は元々は古峯ヶ原(こぶがはら)と呼ばれ、修験者達の休息の地でした。
関東・東北に古峯講中が多く存在します。
火伏の神としています。
宮城の人は、「こばはらさん」と呼んでいます。
●相全講【そうぜんこう】 (男) 馬体の安全を祈り、馬や牛を労います。
●権現講【ごんげんこう】 (男) 月山・湯殿山・羽黒山の出羽三山を拝みます。
これも、宮城県には多い講の一つです。●山神講【やまがみこう】 (女) 通称、小牛田参りといいます。
安産を祈ります。以前に紹介したブログの記事はこちらです。→山神社
ふるらんとう 聞き慣れない言葉ですが、これは古い御墓のことを指し、地元の人は「ふるらんとう」と呼んでいます。
私は、この意味がよくわからず、調べてみました。
「卵塔婆」から変化したものと思います。また「ふるらんば」という言葉もあります。
合わせれば古卵塔婆(ふるらとうば)??になりますから古い卵塔婆! 辻褄が合いますね。
卵塔婆とは、主に禅宗の僧侶の墓として建てられ卵型をした石塔を卵塔(無縫塔)というが、
そこから墓や墓地を指す言葉として使われるようになったようです。
「古卵塔」には、8月13日の朝にお参りすると決められていまして、私も一度しか行ったことがございません。
今年行ければと考えています。 長くなりましたのでこの辺で終了します。
冬になり雪深くなったため取材出来ないところがあります。 それはブログの記事として残したいと思います。
この記事のブログ記事には、写真が豊富に使用しています。
定義道1 定義道2 定義道3 定義道4 定義道5 定義道6 定義道7 定義道8
Copyrigt (c) 2009,ひーさんの散歩道 all rights reserved